昨今若手の農家が増えてきているが、SNS、特にツイッター、フェイスブックを利用する方が多い。
ホームページもjimdoやBACEなどドメインから無料で作成できるものもあるので、若手農家さんは積極的に使用しているようだ。僕はフェイスブックやツイッター自体はまだ使用していないが、無事農地を取得できたらすぐに始めようと思っている。というか農家は他の人に知られざることが多いのでSNSは必須だろうとは思っていた。
ところが昔から農家をやっている、現在の農家の主役ともいうべき50代~60代の方々は、フェイスブック、ツイッターはもちろん、スマートフォンも持たず、家にインターネットを引いていないという方も珍しくないんだそう。それでTPPに対して攻めの農業って何をどうする気なんだろうか?
もちろん現代文明から少し離れた原始的な魅力が農業にあることは間違いない。僕自身もそこに惹かれて研修などの行動に移してみた。しかし、ものを作って売るという生産業であるのだから、現代で使われるSNS等インターネットでの宣伝、プロフィール表示は必須だろう。こういうものを農協や支援センターが現役農家さんに指導したらいいと思うのだが。(ひょっとしたらやってるとこもあるかもしれない。)
ただ、これに真っ向から反対意見を述べている方もいた。農家はとにかく技能を磨き、おいしい野菜を作ることに注力すべきで、顔写真やSNSで自身のプロフィールを公表して、安全でおいしいと消費者に思わせるのは間違いだ、本来は消費者が味と農地をみて判断すべきだ、といった意見だ。なかなか消費者には難しい意見だが、決して間違ってはいないと思う。この意見を述べた方は農家の技能低下をかなり危惧していた。この話についてはまた触れてみたいと思う。
人によっていろいろな意見がある農業という分野、古来からある原始的な職業なのだが、現代性に影響されやすい繊細なものでもあるのかもしれない。