南房総太陽農園研修最終日。
5日間分の南房総太陽農園研修も本日が最終となる。時間がたつのはあっという間だ。
まずはキャベツの収穫だ。少し悪くなっている葉は捨てて売り物になるものを選別する。
キャベツの後はハウス内でほうれん草の収穫だ。雑草に負けじと元気に生えている。
ほうれん草は片手でにぎれるくらいの束にして麻ひもで固定する。その際に小さい葉や黄色くなった葉は取り除いておく。また、まんなかに幼虫が潜んでることもあるので忘れずに確認する。
写真では見づらいがこちらのほうれん草は、やや薄めの黄緑に近い綺麗な緑色だ。生で食べてもえぐみや苦みはほとんどない。もう少し前に収穫したものははっきりと甘味が感じれるものだったそうだ。
スーパーで買えるほうれん草は深緑といっていいくらいの濃い緑だが、あれは正常とはいいがたい。本来はこちらのような黄緑色くらいの濃さになるはずだ。濃い緑のほうれん草は窒素過多の可能性が高い。この手のほうれん草は生で食べると苦みが濃く、おいしくないだけでなく、体に良くない成分が多く入っている可能性がある。むやみに肥料をやると濃い緑のほうれん草ができてしまう。肥料は時期をみて適切に、少な目に使用するのが重要だ。
さて、収穫が終わったら室内で種植えだ。こちらの種植え用パレットは仕切りなしのものだ。土を載せて平らに整形する。
次にパレットに種を植える穴をあける。こちらの穴あけ器はこのサイズのパレット専用のもので8×16で128個の穴があく。某農具メーカー(かなり有名)の商品で数千円するそう。とてもそうは見えないが。
あけ終わったら種を植える。こちらはシソの種。小さく土の色と区別がつきにくいので同じ穴に二度入れないように注意しながら作業した。
完了したパレットはハウス内の温床へ。このオレンジの部分はホットカーペットになっており、寒い季節でも育苗することが可能だ。値段は数万円とか。農具はなにかと値段が高いことが多いらしい。
ハウスから近くの畑にブロッコリーが植わってるそうなのでついでに収穫することになった。全部をひっこぬくのではなく、ある程度の大きさになっているものをはさみで切って収穫する。
収穫が終わるととうもろこしの苗植えだ。この苗は少し成長しすぎてしまったとのこと。本来ならもう少し早く植えたいところだそうだ。ただセルポッドからは取り出しやすかった。
完了したら最後はカブの間引きだ。カブは10cm間隔で植えたはずなのに近距離に生えてしまっている。これだとどちらも生育が悪くなってしまうので10cm間隔以内に出てきてしまったカブを抜いてしまう。ついでに付近の雑草も抜くという作業だ。
南房総太陽農園の研修はこれにて終了。最後にふさわしくいろいろな作業があった。まだまだ氷山の一角とは思うが、基本的な流れはつかめてきた気がする。
明日はお休みで水曜日はゆうゆう農園の最終日だ。