びわ花おり

びわは12月中に花おり作業を終わらせる。

2018年からびわ畑を借りれることになり、12月は花おり作業でびわにつきっきりでござんした。

びわは11月ごろから花が咲きはじめ、5~6月ごろに収穫期となります。

花は枝の先端に円錐上につき、その周りを葉が覆うといった形になります。

花はひとかたまりに30くらいついてるものもありますね。

びわの花
びわの花。咲き終えて実になろうとしている。

30もの花をそのままにすると実一粒一粒が小さくなってしまうので、下から二房残して他の花をとってしまいます。

これを「花おり」と呼びます。

びわの花をとったところ
びわの花をとったところ。下の二房を残す。

低い枝は地面に立ったまま、高いところは脚立で。

びわはほおっておくと10mくらいにもなるといわれる高い木です。

しかし、こんなに高くなっては収穫・管理が難しいので、木がまだ小さいころに枝をわざとさげたり、上にまっすぐ伸びた枝を切ったりしてだいたい3~4m程度の高さに調整しておきます。

これがしっかりできていれば立ったまま「花おり」ができるのでずいぶん作業が楽になります。

また、びわの枝はよくしなるので多少引っ張っても折れたりはしません。

少し高い枝などはびわの枝を加工してつくった「フック」を使って手が届くところまで持ってきたりします。

これを使って半分くらい地面から作業できるとずいぶん楽になります。

が、

借りたびわ畑はそんなわけにいきませんでした。

びわ畑
びわ畑。借りた畑は木が高く作業も苦労する。脚立は12尺。

見よこの高さを。

脚立はなんと12尺(約3.6m)。このサイズ使ってる人は少ないです。理由は簡単。危ないし重いから。

地面から届くところはほとんどなく、ほぼ脚立にのぼりっぱなしです。

脚立から「フック」を使ってやっとこさ届いた枝の花をとっていくわけですが、作業できる範囲が限られるため、すぐに脚立から降りてセッティングしなおさなきゃいけません。

大変なとこ借りちまったぜ。

届かないところは切る。思い切り切るのは9月ごろ。

12尺という高さの脚立でも届かないところはどうにもならないので切ってしまいます。

日当たりも良くなるし、新しく枝ができるかもしれないし。

ただ、あんまり一度に切りすぎるとびわの木が弱ってしまうためほどほどにしておきます。

届かないところだらけの木もほどほどに、がまんがまん。

次は袋かけ。

花おりが終わったらしばらく作業はありません。肥料はこの時期にまくみたいですね。まわりのびわ農家さんも肥料をまいてます。

次は3月ごろの袋かけ。びわでもっとも大変な作業になります。面倒なんだ、これが。

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