今回はとある田んぼで電柵張りを作業した。イノシシの被害は年々増えている。
この田んぼは山のふもとといった場所にあるが、山の上の方に最近ソーラーパネルが並べられた。そのおかげで行き場を失ったイノシシが降りてきてしまったのだ。なので作物を食べられないよう電柵を張ることになったというわけである。
昨今ソーラーエネルギーは原発の問題等もあってかなり注目されているが何事にも裏がある。耕作放棄地にソーラーパネルを置こうとする元農業者は多いが、置かれてしまえば農地としてはほぼ復活できない。
また山を崩せばイノシシなどの獣害が発生するだけでなく、他の自然に生きる動物たちの住処が失われてしまう。
ソーラーパネルに対して眉をひそめる農業者は多い。
さて、電柵を張っていく前に少し電柵について記入しておこう。電柵とは読んで字のごとく、電気が流れる柵のことなわけだが、一般的に農地用に販売されているものは支柱を地面にさし、金属糸が織り込まれた紐を支柱に通して電流を流して使うものだ。イノシシ以外にも鹿などにも有効だ。南房総ではまだ鹿は確認されていないので、主にイノシシ対策に張る。
イノシシは鼻で触って対象物を確認する癖があり、鼻の位置に電柵を張っておくことで撃退する。
まずは支柱を立てる。FRP制で軽い。抜けないようにある程度深く刺しておきたい。
これに専用の紐を張っていく。かなりの範囲を張るので角でつっかえてしまわないよう、数人で作業した。
張り終わったのがこちら。これできっと大丈夫だ。きっと。
2日間使って電柵張りは完了した。電柵の紐に草が当たると漏電してしまい、電流が流れないということがよくある。電柵を張った場合は草の伸びに特に注意しなければならない。